【2020年度版】WeChatの危険とは?安全に使うポイントを解説

日本でも有名になってきた中国のアプリWeChatですが、利用するのに危険性はないのでしょうか?少し不安を感じてしまうかもしれません。

WeChatは、注意すべきことをしっかり注意して、安易な使い方さえしなければ、安全に利用できる便利なメッセンジャーアプリです。

今回はアプリのメリットとデメリットから、安全にWeChatを使う方法をご紹介します。利用を迷われている方はぜひ参考にしてください。

WeChatの危険性とは?

便利な機能も多いWeChatですが、使うときはいくつかの注意点を念頭に置いておくと安心です。

中国政府による検閲

日本発のSNSでも運営者が定期的にパトロールしていますが、中国ではグレートファイアーウォールというセキュリティーの壁があります。各種メッセンジャーツールは政府の管理下にあり、もちろんWeChatも例外ではありません。

民間が運営しているメッセンジャーアプリの内容を中国政府が検閲しているのは嫌なものですが、考えられる検閲内容を下記で紹介します。具体的な検閲内容を知ることで、逆に安心する人もいるのではないでしょうか。

メッセージ内容を政府が検閲

WeChatは日本でも利用できますが、メッセージの内容は中国の政府に監視されているはずです。日本語による発言内容がどこまでチェックされているかは疑問ですが、中国国内には多数の日本語話者がいるため、やはり監視対象である、という認識は持っておいた方がいいでしょう。

中国在住であれば尚更です。日常生活において中国政府に不利益になる発言をしたり、現地の法律に触れるようなメッセージを書き込んだりや行動をしてはいけません。実際にスパイ容疑で逮捕されている日本人も数多くいます。

日本では言論の自由に守られているのですが、あくまで中国製アプリということを理解した上で、利用するのが良いでしょう。

アカウント凍結の恐れも

WeChatでは政府の意向にそぐわない言葉を多用すると規制を受けることがあります。

また、 中国では黄・賭・毒が禁止されています。日本語にするとポルノ産業や賭け事などの内容で、これらを連想させる言葉が多用されると、時に相手に通報される可能性も。最悪、中国の警察にマークされる可能性もあるかもしれません。

これらの言葉をWeChat上で何回か送信すると、自動的に表示されなくなる仕組みにもなっているようです。何回も危険ワードを多用すると、アカウントが凍結される恐れもあるので、気をつけてください。

また、詐欺防止のため、不特定多数に対して投資などを勧めて、複数の人間から通報されると、そのアカウントも凍結されます。

情報の漏洩の可能性

WeChatでは、暗号化でメッセージが保護されていないので、情報の漏洩の可能性があると言われています。

今、中国国内におけるビジネスのやり取りでもWeChatはかなり多用されていますが、主要企業では、社内で使用禁止の流れもあるとか。プライバシーの保護が心配されるアプリなので、社内で利用制限や禁止する企業も出始めているようです。

出会い機能によるトラブル

WeChatで出会い系関連のトラブルが発生する可能性もあります。原因には、WeChat側の機能面の問題があります。

「近くの人検索」で知らない人と連絡ができる

WeChatには近くの人を検索する機能があります。その機能を使った人が、相手を見つけて連絡してくることがあります。

見知らぬ人からの連絡は、危険なことが多いもの。頻繁に見知らぬ人から連絡が頻繁にくる場合は、その人をブロックするか、一時的にGPS機能をOFFにするとよいでしょう。

居場所が特定される危険性

WeChatの「近くにいる人」検索を利用すると、大まかな居場所が表示されてしまいます。居場所を特定されたくない人は注意しましょう。本名でWeChatに登録していたら追跡される可能性もゼロではありません。「近くにいる人」を開いた場合は、「位置情報を消去」しておいてください。

WeChatに登録するときは、本名を使用しない方が安全です。

出会い系トラブルが発生している

実際にWeChatを利用して悪質な犯罪に巻き込まれる人がいます最悪の場合は現金を要求されることや、暴力を振るわれるおそれがあります。

オンラインアプリは詐欺被害などのリスクがつきものですが、このWeChatの出会い機能でも同様のことが言えます。

WeChat pay利用によるトラブル

WeChat payを利用するときにも、トラブルが発生する可能性があります。具体的な事例をみていきましょう。

偽QRコードによる詐欺

シェアサイクルが都市部のインフラとなっている中国。利用方法は、街中に置かれたレンタル自転車のQRコードを読み取って利用するものです。その方法を逆手にとって、ニセのQRコードを自転車上に貼り、間違ってスキャンさせるという手段もあります。

QRコードの作成はあまりにも手軽なため、こうした犯罪が起こりやすいとも言えます。

フィッシングサイト読込み

日本でも有名ショッピングサイトの名を語り、個人情報を入手する悪い人はいますが、偽QRコードを提示してフィッシングサイトに誘導された事例もあります。

フィッシングサイトを運営している人たちは、あの手この手で個人情報を入手しようとしています。個人情報を記入するときは、じっくりと運営者を確かめることが重要ですね。

決済中のQRコードをスキャンされる

QRコードによる決済方法は主に2種類あります。

  1. 店側が購入者のQRコードかバーコードをスキャンして決済する方法⇒要注意
  2. 購入者が店側のQRコードをスキャンして決済する方法

購入者が店側のQRコードをスキャンする方法だと比較的安全なのですが、店側が購入者のQRコードをスキャンする方法では、後ろにいる人に少し注意が必要です。

この方法は、店側が購入金額を端末に入力した上で購入者のQRコードやバーコードをスキャンしますが、自分のQRコードを店側に提示しているときに、後ろから無防備にスキャンされてしまうと、自身のお金を知らぬ間に抜き取られてしまう可能性もあります

ですから、自分がスキャンされる側の場合は、後ろにも十分注意しておきましょう。実際にもこうした事件は発生しています。

WeChatの利便性

上記ではWeChatの危険性について言及してきたものの、中国ではもはやWeChatなしには生活が成り立たないといっても過言ではないほど、浸透してきています。それほどまでに便利なのです。

既に生活インフラの一部

元々はLINE同様のメッセンジャーアプリでしかなかったWeChat。

支払い機能のWeChat Payがスタートし、急速に普及して街の至るところで支払いができるようになってから、都市部では既にインフラの一部と化していて、WeChat Payが使えなければ生活が不便で仕方ない、というレベルにまで浸透しています。

今では「タオバオ」や「京東」などオンラインショッピングはもちろん、旅行の手配、レストランやレジャー施設での支払い、タクシーを中心とした各種交通手段の利用、果ては屋台での支払いに至るまで、WeChat Payによる支払いが可能です。

そのため、現地ではほぼ現金は持ち歩かずに生活できてしまっています。また、日本であれば確実に銀行口座同士のやり取りしかありえないはずの会社間での金銭のやり取りですら、このWeChat Payが頻繁に利用されています。

他には、飲み会などで割り勘をするときにも、1元1毛単位で人数割りをすることも可能なので、とにかく便利で仕方ありません。また新型コロナウィルスで接触リスクも軽減され更に普及が進んでいます。

しかし、とても便利なものには、リスクがつきものです。この後でも過去に発生したWeChatに纏わるトラブルや注意事項にも触れていきます。

利用制限がある

このように非常に便利なWeChatの決済機能ですが、日本人も無条件で使えるのか?といえば、そうではありません。

WeChat Payを中国国内で日本人が利用するには、WeChat Payの支払いの元となる銀行口座の登録が不可欠ですが、中国国内での銀行口座の開設には居留許可(ビザ)が必要なため、旅行者やビザなしで中国へ訪問しているビジネスマンは利用できません。

また、日本でもWeChat Payでの支払いが可能な店舗もだいぶ増えてはいるものの、中国国外で利用できるのは、中国の身分証で本人認証されたWeChatアカウントのWeChat Payであることが必須。

中国国内ではWeChat payを日常的に利用している私たち日本人(外国人含む)ですら、現状は日本国内でWeChat Payでの買い物は不可能です。

WeChatを安全に使うには?

WeChatには確かに脆弱性もありますが、変なことさえしなければ安全に利用できます。というのも、WeChatは電話番号による認証が必須なため、犯罪で利用されても、犯人をすぐに特定することが可能です。

そして、政府の厳しい検閲があるということは、それだけ違法行為に対する取り締まりも厳しいということです。

また、フェイスブックとは異なり、一度にひとつの端末でしか利用することができません。スマホとタブレットの両方で同じアカウントを使おうとすると、必ずどちらかをログアウトしなければならないのです。

その上で、他のSNSやメッセンジャーツールと同様のことを注意しながら利用していれば、まず問題は発生しないはずです。それらは以下の通り。

スマホはパスワード必須

スマートフォンのロック解除には必ず本人認証をセットしておきましょう。パスワード・指紋認証・顔認証などですね。

パスワードは他と同じものを利用しない

Yahooなどのインターネットサービスでも同じですが、WeChatのパスワードも他と同じものを使わない方が賢明です。他と同じパスワードを使っている人は、不正侵入されやすい傾向にあります。

また、大文字小文字・英字数字を組み合わせて、やや複雑なパスワードを設定しておくと良いでしょう。WeChatでは声紋認証の設定も可能ですので、ぜひ設定しておいてください。

緊急連絡先を設定しておく

WeChatのアカウントが万が一乗っ取られてしまったときの対応法として、事前に緊急連絡先を設定しておく方法があります。

<設定方法>

本人」→「設定」→「マイアカウント」→「緊急連絡先」→「+」を押して、連絡先の中から、緊急時にも遠慮なく頼ることができそうな友だちを少なくとも3人選んで追加しておいてください。

※設定してもそれが緊急連絡先に選ばれた友だちに通知されることはありません。

知らない人とのやり取りは慎重に

知らない人と簡単に友達になれるのがWeChatのメリットですが、知らない人とのやりとりは慎重にすべきです。例え友達の友達であっても、最初は相手のことをよく知るようにしましょう。まだ会ったことの無い相手にもかかわらず、金銭のやり取りに発展させようとする人は跡を絶ちません。

出会い機能を通して知り合ったり、マッチングアプリで知り合った相手とWeChat上でやり取りをするようになっても、金銭のやり取りを要求されるようであれば、やり取りはやめて相手をブロックしたり通報したりなどの対策を取りましょう。

WeChat payでの金額の入力は慎重に

WeChat payで金額を入力したあとは金額を確認するようにしましょう。スマートフォンで買い物をしたことがある人は経験があると思いますが、数字の入力を間違えて違う金額になることがあります。

また、自分自身は入力を間違えていなくとも、アプリのバグにより間違って入力させられてしまうケースもあります。 そのようなミスを防ぐには確認する習慣を付けることが大切です。確認するときは声に出して確認すればよいです。それだけでミスがかなり発見しやすくなります。

また目が悪い人は面倒くさがらずに、必ず老眼鏡などのメガネをかけるようにしましょう。WeChat payはあっという間に送金されてしまうので、最善のコンディションで操作しましょう。

まとめ

今回は便利なキャッシュレスアプリWechatのリスク回避に必要な正しい使い方をご紹介しました。

WeChatは中国政府による検閲があるので、危険だと思う人がいるかもしれません。しかし目的なく検閲しているのではなく、犯罪を未然に防ぐために検閲していることを忘れないようにしましょう。

視点を変えたらWeChatは常にパトロールされている状態なので、大きな犯罪に巻き込まれる可能性が低いと言えます。真面目に使っている人が捕まることはないし、注意されることもありません。

WeChatは危険を上手に回避して使えば、思いの外、安全で便利なメッセンジャーアプリです。ぜひ賢く使ってコミュニケーションを楽しみましょう^^

関連記事

  1. 【2020年】おすすめの防災アプリ8選!もしもの時に役立つおすすめ

  2. 【EC集客】Instagram連携で客数UP!SNS広告の有効活用とは…

  3. 【防災グッズ&アプリ】日常生活でも使える憂いなしの備えとは?

  4. 【2020年版】WeChat(微信)とは?使い勝手やLINEとの違いを…

  5. Twitterでフォロワーを増やす方法

  6. 【テレワーク初心者おすすめ】Zoomの基本の使い方と活用事例とは?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA