現在、中国の人口は約13億人。シンガポール・マレーシアなどでも人口の25~60%は中国語を話す人々です。更に世界各地で生活している「華僑」の人々は推定3000~5500万人。世界の4人に1人が日常語として中国語を使用している計算になります。
アジア主要国で使える便利な共通語である中国語をマスターすれば、世界での行動半径は広がることでしょう。
語学の上達は人によって差がありますが、中国語に興味はあるけど身につくか自信が無い人や、今まさに中国語学習中の人、リスニング力をあげたいと思っている方のために、今回はその学習法を一つご紹介します。
13億人とコミュニケーションできる言語
国連でも公用語の一つとして採用されており、中国語は「世界言語」だと言えます。
中国語には国境がない
中国語は中国人だけのものではありません。東アジアの主要都市で、世界中のチャイナタウンで、インターネットで、中国語は国境を越えた「共通語」として使われています。中国語を学べば、コミュニケーションの可能性が世界に広がると言えるでしょう。
世界中で行動半径が広がる
日本の海外渡航者は年間1600万人以上です。その1/3近くはアジアへの旅行が目的です。アジア旅行のトップは中国で、最近は台湾・シンガポールも健闘しています。
アジアへ向かう人々のうち62%は中国語圏へ行っていることになります。
コロナの影響でインバウンド現象により日本を取り巻く社会経済環境は大変厳しい現状にあります。しかしながら将来的にみてみれば訪中外国人の中でも中国・韓国・台湾の旅行消費額は大きく、日本国内での中国語人材の需要はますます増えてくるでしょう。
日本人学生の留学先として、現在中国はアメリカ合衆国に次いで2番目に多く選択されています。(2010年度版文部科学白書より) それ以外にも、旅行や長期の滞在など日中間の人の往来は10年程前から増加傾向にあります。中国との交流が増えていく今こそ、中国語を学ぶことが重要になってきています。
資料:外務省【海外在留邦人調査統計(平成16年~平成23年)】
日本人にとって学習しやすい言語
漢字に親しんでいる日本人だからこそ中国語は学習しやすいと言えます。外国人に比べると学習速度もはやいのです。中国語と日本語の比較しながら学習し、発音重視の学習法が上達のコツです。
中国語の外来語
日本では外来語にはカタカナが使用される場合がほとんどですが、中国語では外来語に漢字を当てています。年々増えていく外来語は、漢字圏の人には分かりやすいものから字を見ただけでは想像が出来ない物まで実に様々です。
中国語学習の基礎はピンイン
具体的な学習法ですがまず最初にピンインと呼ばれる発音の練習です。
これは中国語を学ぶ全ての人に必ず必要と言われている重要な項目なのでこれから中国語を学習する人も、まずはピンインを徹底的に練習するのが良いと思います。
ここをいい加減にしてしまうと、読解やリスニング、会話等、その後の成長に大きく影響します。中国語を長く勉強して現地に行ったものの、発音が悪かったり、ピンインを理解していないと相手に通じないので基礎となるピンインは時間をかけて練習をするしかないです。
ただしピンインの数は日本の五十音と比べても何倍も多く、日本では発音したことがないような音も多数含まれているのでその部分は苦労するでしょう。
ピンインは教科書でも解説がありますが、自分が正しい発音ができているかの確認はネイティブの人にチェックしてもらうのが一番良いと思います。初心者の時は焦らずにピンインだけをしっかりと学ぶのがその後一番上達するポイントとなるのでしっかりと反復練習を行うのが良いでしょう。
リスニング力強化のポイントはメディア視聴
ある程度ピンインがわかるようになってくると、単語が聞き取れるようになってきます。最初は語彙が圧倒的に不足しているので単語をひたすら勉強する必要がありますが、覚えた単語が日常会話で聞き取りできるようになると、中国語のレベルが上がったと実感できてうれしい気分になります。
そこでリスニングにおすすめなのは中国語の番組や楽曲です。日本でやっている中国語講座とは違い現地の人が見る番組を見るのがポイントで、ひたすら見続けるとリスニング力は飛躍的に伸びるでしょう。今はyoutube等ですぐにみれますよね。SNSウェブメディア等も合わせて活用するとより効果的かと思います。
今は中国学習アプリも多く開発されていますのでそういったものも上手に使うとより便利で継続できると思います。また中国のテレビ番組はインターネット経由でも見ることができますので繰り返し視聴により、リスニング力をより高めることが可能です。
中国語のリスニング力をあげる3つのポイント
リスニング教材は一切使用せず、動画配信を繰り返し見るという方法でリスニング力は十分上達すると実感しています。
初心者がリスニング力を上げる3つのポイント
・簡単で楽しいものから見る
・気に入った長編ドラマを繰り返し見る
・最新のニュースを見る
この3つを意識すると良いでしょう。
バラエティや音楽番組
これはバラエティ番組や音楽番組を指します。中国にももちろんバラエティ番組や音楽番組はあります。台湾の番組は比較的企画が日本に近いのでおすすめです。
例えば外国人が日本のニュース番組よりもコント等のお笑い番組やバラエティ番組の方が見ていても楽で覚えやすいのと同じように、気軽にストレスなく見れる番組を選ぶと長続きします。
今は中国学習アプリも多く開発されていますのでそういったものも上手に使うとより便利で継続できると思います。バラエティ番組はその国を理解するきっかけにもなりますし、中国の作品は凝った作りのものが多いので見ていて楽しいです。
また中国語で日本の文化等を紹介する映像番組もあります。これらはテーマが日本なので理解しやすいですし、中国人に日本の紹介をするときのポイントも覚えられるので大変有効です。
長編ドラマ
日本では中国のドラマはあまりなじみが無いと思いますが、現地の情報を探してみると面白いドラマがたくさん放送されています。
ドラマはストーリー仕立てになっているので内容が理解しやすいですし、中国ドラマの場合中国語字幕が下に必ず出るので音と文字を両方学習できます。役者が話す言葉は綺麗な北京語なので正しい発音を学ぶ最適なツールと言えるでしょう。
分からない言葉や言い回しはメモをして、後で辞書を引いたりすると一層理解も深まります。中国のドラマは日本と比べて長い(全部で50話程度あるものが多い)のですが、1時間の話を50話見るだけで50時間リスニングを鍛えていることになります。
教科書のリスニング教材だったらそんな長い時間を聴くのはとてもストレスになると思いますが、ドラマだとストーリーが面白いので飽きずに見ることができます。
中国ドラマを見る時の注意点として字幕が二種類ある場合があります。大陸のドラマは簡体字、台湾のドラマは繁体字を使われることが多いです。自分が学びたい中国語はどちらかを決めて、簡体字か繁体字を選ぶのが良いでしょう。
中国語のドラマの探し方ですが、中国では「优酷」「艾奇艺」等といった大手ネット配信会社がドラマの配信も行っており、それらのサイトからダウンロードできるので日本にいても見ることができ便利です。
最新のニュース
バラエティやドラマで中国語のスピードに慣れ、語彙も自然と増えてくると、ニュースを観ても最初の頃と理解度が違うことに気付くでしょう。
中国語学習し始めた時は、早すぎて全く何を言っているのか聞き取れなかったニュース番組でも、内容が理解できるようになります。
中国語のニュースが理解できるレベルになると、中国語の一般会話や、ドラマの会話が簡単に感じるでしょう。この段階になると自身の中国語がビジネスレベル以上と言っても大丈夫でしょうし、実際に仕事で使う中国語の大半も理解ができるはずです。
ニュース番組を見るのにおすすめは、CCTVという国営放送があるのですが、専門ニュースチャンネルなので今中国で話題になっているニュースが理解できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?このようなリスニングを強化した方法で一定の情報が理解できるようになりますので、これから中国語を勉強したいと思っている人や、リスニング力に自信のない人はおすすめです。
リスニングでたくさん音をきいてまずは耳をなれさせましょう。すると徐々に単語がわかるようになってきます。すると、自然と読解力や発音も向上するでしょう。
留学せずに中国語を上達させたい、お金をかけずに上達したい人にはピッタリの方法だと思いますので良かったら一度試してみてください^^
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