Shopifyとは、カナダで生まれたネットショップ作成サービスで、日本ユーザーにとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、ネットショップ作成サービスの中では世界最大サービスです。
これまで日本語対応されていなかったため、あまりサービスを知る機会がありませんでしたが、最近ついに日本語対応したことにより、日本でも利用者数が増えてきています。
今回は、Shopifyの評判やメリット、デメリット、料金プランなどを解説します。
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Shopifyとは
Shopify(ショッピファイ)は、カナダ発の越境ECサイト・プラットフォーム(ASP型ショッピングカートシステム)で、リーズナブルにすぐ事業開始できます。
越境ECシステムのインストールやサーバーの設置が不要で、ネットショッピング販売に必要な機能を全てオンライン上で操作できるのが強みです。
世界最大のサービスということもあり、他のネットショップ作成サービスよりも機能が豊富で、なおかつ初心者にも使いやすい管理画面のデザインなどが特徴的です。
日本でも導入企業が増加
2004年にカナダでサービスがリリースされてから、現在に至るまで175ヵ国、100万以上のストアをサポートしており、グローバルでの流通総額は10兆円を超えました。
eコマース向けのCMSではWooCommerceに次いで2番目のシェアです。2017年7月からは本格的に日本に進出、現在では管理画面も日本語で操作することができるため、日本国内のEC販売においてもShopifyを導入する企業が増えています。
Shopifyの評判
Shopifyは他のネットショップ作成サービスと比べてどのような特徴があるのでしょうか?
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Shopifyは自分でECサイトを構築できれば初期費用が不要ですが、毎月の月額課金が掛かります。デザイン性は高く、スマホにも対応しておりシンプルで高機能、クラウド型(SaaS型)提供型のECパッケージのため日々改善されています。
日本国内でも個人を筆頭に利用者が増え、法人も利用するケースが増えてきました。なお、Shopifyに関する特徴や機能についての情報が日本語ではまだ少ないため、Shopifyの特徴や機能、料金体系、メリットやデメリットなど詳細にお伝えします。
Shopifyの長所
まず最初に、Shopifyの優れているポイントからご紹介します。
簡単にサイトを構築して販売できる
ECサイトの構築にあたり、複雑なプログラミングやデザインの知識は不要です。EC経験のある方であれば比較的時間をかけずにECサイトを開設できますが、設定ノウハウがない場合には、デフォルトで用意されたデザインになり、他の個人が制作したShopifyサイトなどと全く同じになってしまうことも多く、大半の方は、Shopifyの構築支援会社に依頼するなどして独自性を打ち出して開店・販売することが多いのが特徴です。
2020年9月現在、Shopify社は日本国内専用のECプラットフォームとして注力していますが、越境ECサイトとしても構築・運営が可能となっています。
100種類以上のテンプレート
Shopifyは100種類以上のテンプレートが用意されており、他のネットショップ作成サービスと比べるととても多く、様々な種類のテンプレートの中から好みのテンプレートを選んでネットショップを作ることができます。
扱う商品のイメージに合わせて、自分にぴったりのテンプレートで商品を販売することで、より商品が魅力的に見え、売上アップに繋がります。また、それぞれのテンプレートを自由に修正することが可能なので、細かなカスタマイズを自分で行ってイメージ通りのネットショップを作ることが可能です。
手数料が安い
ネットショップで大切なのが販売や決済で発生する手数料です。手数料が高いサービスだと、売上に対して手数料として差し引かれる金額が多くなってしまうので、売上金として振り込まれる金額が少なくなってしまいます。
STORES.jpは5%、BASEは6.6%+40円であるのに対して、Shopifyはクレジットカード手数料が3.25%〜3.4%となっており、かなりお得な料率で提供されています。
料金プランごとに異なる決済手数料率で提供されていて、それぞれのプランにおける手数料率は下記のとおりです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
日本のクレジットカード | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外のクレジットカード/AMEX | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
売上が多いネットショップであるほど上位のプランを選んだ方が総合して安く済む場合もあるので、自身のネットショップがどのくらいの売上を見込んでいるかを計算してからプランを選ぶといいです。
とはいえ、ベーシックプランの3.4%という手数料率は他のネットショップ作成サービスと比べてもかなり優秀で、手数料率でネットショップ作成サービスを選ぶ場合には有力候補としてShopifyの名が挙げられるでしょう。
決済方法が豊富
Shopifyは他のサービスと比べるとかなり多くの決済方法を提供しています。具体的には、下記の決済方法を利用することが可能です。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- 銀行振込決済
- キャリア決済
- 後払い決済
- 代引き
- PayPal
- Apple Pay
- Google Pay
- Amazon Pay
- 仮想通貨決済
ネットショップで欠かせないクレジットカード決済を始め、コンビニ決済やキャリア決済など利用率が高い決済方法まで幅広く対応しています。Apple PayやGoogle Payなど今後利用率がさらに高まりそうな決済方法にも対応しているので、長期的に考えても魅力的ですね。
仮想通貨で決済するという面白い方法も提供されていて、個性的なネットショップを作りたい場合にはShopifyを選ぶといいかもしれません。
「アプリ」で機能拡張が簡単
Shopifyには、WordPressのプラグインのように様々な機能拡張を行うことができる「アプリ」が提供されています。アプリの数は数千種類にも上り、様々なカスタマイズができたり、管理の効率化に貢献するアプリなどが公開されています。
マーケティングオートメーションやおすすめ商品の表示など、簡単に使えて売上アップが狙える機能もたくさん提供されているので、一度公式サイトのアプリストアでチェックしてみてください。
SNSと連携した販売が魅力的
ShopifyはSNSと連携して商品を販売するための機能が豊富で、特にFacebookとの連携が非常に強力です。Facebook上で商品を販売したり、Facebookメッセンジャーを使ってお客様とメッセージを行ったり、チャットを通して購入手続きや配送の追跡まで行うことが可能です。
これは国内のネットショップ作成サービスでは提供されていない機能で、特に海外に向けて商品を販売したい方にとってはぜひ活用したい機能です。
他にも、InstagramのShopNowにはもちろん対応しているので、ショップの公式サイト・Facebook・Instagramという3つの場所で商品を販売することができ、集客力アップに繋がります。
Facebookは広告を配信することもできるので、キャンペーンやプロモーションを組み合わせることでさらにお客様を増やすことができるでしょう。
越境ECならShopify一択
国を超えて商品を販売することを越境ECと言います。国が異なると言語も通貨も違うので、国内販売と違って色々と対応しなければならないことが増えてしまいます。
サービスによって多言語、多通貨に対応しているものもありますが、Shopifyは対応している種類が最も多く、越境ECサイトを作りたい場合はShopifyを選ぶのが最も得策です。
アプリを使うことで自動で翻訳や国外の通貨での料金表示などを行ってくれるので、手間をかけることなく海外販売を実現することができるでしょう。
Shopifyの短所
次に、Shopifyが他のサービスと比べてイマイチだと言われている点をご紹介します。
日本では後発のサービス
Shopifyのユーザーの多くが海外のユーザーで、日本ではBASEやSTORES.jpの方がユーザー数としては多いです。そのため、Shopifyに関する情報を発信しているサイトやブログなどが少なく、やや情報不足なのが気になる点です。
しかし、2018〜2019年頃になってShopifyの日本語対応も進んできており、Shopifyの使い方を紹介しているサイトもたくさん見かけられるようになりました。日本では後発のサービスとはいえ、世界最大のネットショップ作成サービスなので機能やサポートは非常に強力です。
無料プランが無い
BASEやSTORES.jpでは無料プランが提供されており、初期費用も月額費用も0円でネットショップを始めることができますが、Shopifyは無料プランが提供されておらず、有料プランに登録しないとネットショップを運営することができません。
最低プランは月々29ドルのベーシックプランですが、他のサービスと比べると提供されている機能やサービスは非常に優れているので、費用対効果の面で見るとShopifyは断然優れていると言えるかもしれません。
また、14日間のフリートライアル期間が利用可能なので、まずは試してみて気に入れば継続するという形がいいでしょう。
Shopifyの料金プラン
Shopifyには、ベーシックプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3種類のプランが提供されています。
それぞれのプランの比較は下記の通りです。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
月額費用 | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
ネットショップ | ◯ | ◯ | ◯ |
無制限の商品 | ◯ | ◯ | ◯ |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
24時間体制のサポート | ◯ | ◯ | ◯ |
販売チャネル追加機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
手動で注文作成 | ◯ | ◯ | ◯ |
ディスカウントコード | ◯ | ◯ | ◯ |
無料SSL証明書 | ◯ | ◯ | ◯ |
カゴ落ち対策 | ◯ | ◯ | ◯ |
ギフトカード | – | ◯ | ◯ |
プロフェッショナルレポート | – | ◯ | ◯ |
高度なレポートビルダー | – | – | ◯ |
外部サービスの自動計算送料 | – | – | ◯ |
機能に若干の違いはありますが、基本的にベーシックプランでほとんどの機能を利用できるので問題無さそうです。
まとめ
Shopifyは機能やカスタマイズ性に優れており、サポートも充実しているというサービスです。
月額費用が他のサービスと比べると少し高いと感じるかもしれませんが、ネットショップの売上が増えてきたら3000円の月額費用はほとんど気になりませんし、決済手数料の安さも考慮すると総合して最も安く済ませることができる場合もあります。
日本におけるサポートも充実してきているので、これからはShopify利用者がどんどん増えてくるでしょう。
いづれにせよ各サービスともに強みを持っているので、ご自身が希望される運営の形に合わせてどのサービスを利用するべきかを選択し、無料トライアルからネットショップの運営に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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