出かけるときにうっかり電気を消し忘れた、寝るときには豆電球をつけっぱなしにしたい、など日常で照明がつけっぱなしになっていることはあると思います。このようなシーンにおいて、電気代がどれくらいかかっているのか気になる方もいるのではないでしょうか?
今回は、照明をつけっぱなしにした場合の電気代や、電気代をお得に済ませる方法などを紹介します。
蛍光灯のつけっぱなしにかかる電気代は?
家庭の照明でもまだまだ現役で活躍している蛍光灯。リビング・ダイニング等でもよく使用されるシーリングライトを例に挙げて、蛍光灯をつけっぱなしにしてしまった際の電気代を紹介します。
8~10畳用の家庭用蛍光灯式シーリングライトの消費電力が75Wとして、1時間使用すると2.025円です。(消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代27円/kWhで計算)さらに、24時間つけっぱなしにすると48.6円、1週間では340.2円となります。
ここから具体的な例として、通勤時に消し忘れてしまった場合の電気代を計算します。自宅を空けている時間を10時間とすると20.25円の電気代がかかります。いないとは思いますが、仮に消し忘れを1ヶ月(30日)継続した場合は607.5円となってしまいます。
この電気代はシーリングライトのみで計算しているため、自宅内の他の照明もつけっぱなしで出かけてしまうと、さらに金額が大きくなります。電気代の節約を検討している方はここで紹介したような電気代を意識して、電気のつけっぱなしに気をつけましょう。
LEDのつけっぱなしにかかる電気代は?
家庭につける照明でも使用されることが増えてきたLED。蛍光灯に比べ電気代が安く済むと言われていますが実際はどのくらいかかるのか、同じくシーリングライトを例に挙げて紹介します。
8~10畳用の家庭用LEDシーリングライトの消費電力が45Wとすると、1時間使用した場合1.215円かかります。さらに、24時間使用すると29.16円、1週間では204.12円です。蛍光灯でも紹介したように通勤時に消し忘れてしまった場合、10時間で12.15、1ヶ月継続すると364.5円となります。
計算結果から見てわかるように、蛍光灯と比較すると電気代が約40%安くなっています。電気代を節電したい方はLEDの導入を検討してみましょう。しかし、消し忘れや、つけっぱなしは控えることが節電に繋がるので、節電を意識する方はLEDの照明を自宅へ導入したとしても、こまめに消すことが大切です。
また、注意点として初期費用が蛍光灯よりかかることと、浴室へ設置するとLEDの寿命が短くなる可能性があるため逆にコストがかかる、ということを知っておく必要があります。
短時間で照明をON・OFFすることは逆効果?
照明で最も電気代がかかる瞬間は点灯時です。短い時間(数分~数十分)で何度も点灯させたり、消したりを繰り返すとより電気代がかかってしまいます。そのため、少し部屋を離れる程度であればつけっぱなしの方が電気代はお得です。
また、グロースタータ式蛍光灯の場合は点灯時に負荷がかかっているので、頻繁に点灯させることで寿命が縮み交換頻度が多くなる恐れがあります。このようなコスト・寿命の面から見ても、頻繁に点灯させないようにしましょう。具体的には、省エネルギーセンターによると1万時間の平均寿命のある蛍光灯の場合、1度の点滅で約30分、寿命が短くなると発表しています。
一方、インバータ式蛍光灯という種類の照明の場合はグローランプが使用されていないため、点灯による寿命が短くなることがありません。さらに、ちらつきが少ないことや点灯までの時間が少ないこと、同じ明るさを使用した照明よりも、15%~20%程度の節電が可能というメリットもあります。他にも、調光機能が付いているタイプであれば、必要に応じて明るさを調節できるので、より節電することができます。
豆電球はどのくらいの電気代?
夜眠るときに豆電球は必須という方のために、豆電球を一晩中つけたときの電気代を紹介します。豆電球(ナツメ球)の消費電力を5W、1kWhあたりの電気代は27円/kWhとして、豆電球を8時間つけっぱなしにすることでかかる電気代は1.08円です。
また、LED電球を使用した場合は1/10の電気代となります。電気代を徹底的にカットしたい方はLEDの豆電球を使用することで節約できます。電気代としては1日8時間、毎日使用するとナツメ球が394.2円、LEDでは39.42円となっています。
購入時のコストから見ると、ナツメ球の場合は1個あたり50~100円程なのに対して、LEDでは300~500円程とLEDの方が高くなってしまいます。しかし、LEDの方が電気代が安いので、長期的にみるとLEDの方がお得です。さらに、LEDの寿命は40,000時間あり、1日8時間の使用で5,000日使用できます。LEDの方が交換の頻度が少なく済むので、買い替え費用も抑えることができます。
豆電球の交換を検討している方はLEDへの乗り換えを検討してみましょう。
正しい知識を身につけて効果的な節約を!
電気代の節約には、つけっぱなしにしないことが一番ですが、点灯・消灯を繰り返すのは逆効果です。また、照明の種類によっても電気代が異なります。電気代を節約したい方は、これらの知識を身につけて、より効果的な節約を行いましょう。
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