平均寿命ランキング、日本は常に1位。世界の長寿国といわれていますが、それは男女の平均寿命で見た場合の数字です。実は男女別でみると別の数字が表れてくる…
またスペインが日本を抜き世界一となるとも言われています。WHOが発表したランキングを元に、世界の平均寿命ランキングを見ていきましょう。
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平均寿命とは
平均寿命とは「平均余命」とも呼ばれています。
平均寿命はよく耳する言葉ですが、実際にどのように計算されているのでしょうか。
平均寿命は、「0歳からn歳までの各年齢の人口にその歳をかけたものを合計したもの(定常総人口)÷0歳の人口」で求められます。
ここでポイントなのが、平均寿命とはその年に亡くなった人の平均年齢ではなく、その年に生まれた子が何歳まで生きるかという期待値です。
世界の平均寿命ランキング
長寿国といわれている日本ですので、平均寿命のランキングは上位であることが予想できます。
では実際に日本は何位くらいなのでしょうか。
また、他国の平均寿命はどれくらいなのでしょうか。
そこでWHOが2016年に発表した2015年の世界平均寿命ランキングの1位から10位を見ていきます。
平均寿命ランキング 男女編
ランキング | 国名 | 平均寿命 |
1位 | 日本 | 83.7歳 |
2位 | スイス | 83.4歳 |
3位 | シンガポール | 83.1歳 |
4位 | オーストラリア | 82.8歳 |
5位 | スペイン | 82.8歳 |
6位 | アイスランド | 82.7歳 |
6位 | イタリア | 82.7歳 |
8位 | イスラエル | 82.5歳 |
9位 | フランス | 82.4歳 |
9位 | スウェーデン | 82.4歳 |
男女あわせた平均寿命ランキングは、日本が堂々の第1位という結果になっています。
2位はスイスの83.4歳、3位はシンガポールの83.1歳という結果となり、上位3か国は83歳代となっています。
平均寿命ランキング 男性編
日本は男女全体で見ると、平均寿命ランキングが1位の国ですが、男女別に見るとまた違った結果が出てきます。
世界全体でみても男女で違いがでてくるようです。
ここで2015年の男性の平均寿命ランキングを紹介します。
国名 | 平均寿命 | |
1位 | スイス | 81.3歳 |
2位 | アイスランド | 81.2歳 |
3位 | オーストラリア | 80.9歳 |
4位 | スウェーデン | 80.7歳 |
5位 | イスラエル | 80.6歳 |
6位 | イタリア | 80.5歳 |
6位 | 日本 | 80.5歳 |
8位 | カナダ | 80.2歳 |
9位 | スペイン | 80.1歳 |
10位 | オランダ | 80.0歳 |
10位 | ニュージーランド | 80.0歳 |
10位 | シンガポール | 80.0歳 |
男女あわせたランキングだと1位であった日本ですが、男性のみのランキングだと6位という結果になっています。
逆にアイスランドやオーストラリアなどが男女平均よりも大きく順位が上がっています。
しかし、全体的に見て平均寿命の年齢の差が僅差であり、男性の平均寿命は世界的に見てもあまり差がないように思われます。
平均寿命ランキング 女性編
ランキング | 国名 | 平均寿命 |
1位 | 日本 | 86.8歳 |
2位 | シンガポール | 86.1歳 |
3位 | 韓国 | 85.5歳 |
3位 | スペイン | 85.5歳 |
5位 | フランス | 85.4歳 |
6位 | スイス | 85.3歳 |
7位 | オーストラリア | 84.8歳 |
7位 | イタリア | 84.8歳 |
9位 | イスラエル | 84.3歳 |
10位 | カナダ | 84.1歳 |
10位 | アイスランド | 84.1歳 |
女性の平均寿命は男性と比べて大幅に高いということが見て分かります。
男性は上位10ヵ国であまり差が見られませんでしたが、女性の場合は1位から10位までで2.7歳差あり差が大きく開いていることが分かります。
また上位3カ国がアジアですが、これは環境や文化が関わっているのではないかと考えられます。
スペイン、日本を抜いて世界一の長寿国へ?
スペインの平均寿命は2040年までに85.8歳となり、日本を抜いて世界一の長寿国となる見込みと言われています。
2007年にビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の支援を得て設立された保健指標評価研究所(IHME:Institute for Health Metrics and Evaluation)のレポートによると、日本2位に後退するそうです。平均寿命は85.7歳。
レポートは各国の順位の理由は示していないが、250の要因に基づいてランキングを作成。研究者は、高血圧、喫煙率、水の安全性と下水処理、大気汚染、子どもの栄養失調などを調査されました。
その結果、スペインは2040年までに平均寿命が85歳を超える4カ国の1つとなった。
その理由とは?
スペインの人々が長生きする理由を見てみよう。
スペインは地中海料理(Mediterranean diet)
スペインの人々は果物、野菜、魚などを一年中食べており、良い食生活を送っており、果物と野菜はどちらもスペイン全土で手に入れやすく、価格も手頃です。
野菜、魚、オリーブオイル、ナッツ、全粒穀物を多く取り、加工食品と肉をあまり食べない地中海料理は、アンチエイジングに有効いうエビデンスが次々と出てきている。
心臓病、糖尿病、ある種のがんのリスクは、地中海料理を食べていると減らすことができることを複数の研究は示した。また地中海料理は、認知能力を高め、認知症のリスクを減らす効果があると見られている健康に良い脂肪分を豊富に含んでいる。
素晴らしいヘルスケア・システムも整備されている。
スペインのヘルスケア・システムは、世界でも最高のものとされている。
すべてのスペイン人は、国のヘルスケア・システムを利用することができると憲法で保証されており、民間の健康保険に加入している人は20%以下に留まる。
家族を大切にする結び付きの強い国でもある。
家族を重視する地中海の国はスペインだけではないが、親族と近しいことが健康に大きく関わっていると述べた。
ネガティブ論も(アメリカなど他国に比べて飲酒量は多い)
スペイン人の1年間の飲酒量は平均2.96ガロン(約11.2リットル)。世界平均の1.64ガロン(約6.2リットル)のほぼ2倍で、ヨーロッパ平均の2.88ガロン(約10.9リットル)も上回っており、平均飲酒量は多いが、まったくお酒を飲まない人は人口の31%にのぼります。
だが、アルコールの摂取は脳へのダメージ、肝疾患、癌などと関係している研究は多い、1週間の適量よりも1杯多く飲酒するごとに寿命が30分縮まるという研究もある。
スペインは世界一の長寿国となる予測だが、喫煙を減らせば、さらに寿命が延びる可能性がある。
2011年、バーやレストランでの喫煙を禁止する法案が成立したが、喫煙する人は多い。
2011年以降、子どものぜんそくは減少傾向にあり、今後、心臓や肺の疾患は減少する可能性もある。スペイン人の年間平均喫煙数は1499本。例えば、553本のノルウェーなどの国々を大きく上回っている。
しかし、日本よりは少ない。日本での年間平均喫煙数は1583本。
まとめ
今回は、平均寿命のランキングとスペインの台等仮説について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
日本は女性の平均寿命の方が6.3歳も大幅に高いということが分かりました。
全体の平均値をみても、男性69.1歳、女性73.8歳と、男女で差があります。
その理由にはさまざまありますが、日本で死因トップ3の病気はいずれも男性の方が患者数が多かったり、女性の方が健康に気を遣う傾向があるなどが挙げられます。
さらに国ごとに見ても、環境や文化の違いが要因として考えられます。
これから日本は医療技術がますます発展し、それに伴って平均寿命もさらにのびていくことでしょう。
その分、充実した老後生活を送るために老後に何をするか、どのように過ごすかを十分に考えておく必要があるでしょう^^
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