こんにちは、フォリビーです。
前回句読点の正しい使い方を紹介しましたが、中国語にも日本語と同じく、たくさんの句読点があることをご存知でしょうか?
今回は中国語の句読点のお話です。
日本語と似た使い方をするものや、日本語と全く違う使い方をするものなど、知るととても面白いですよ。
中国語の句点の種類
今回ご紹介するのは、以下の8種類です。
- 「。(マル)」
- 「、(てん)」
- 「,(コンマ)」
- 「?(はてな)」
- 「!(ビックリマーク)」
- 「:(コロン)」
- 「“”(ダブルクオーテーション)」
- 「《》(二重山括弧)」
一つずつご紹介します。
中国語の「。(マル)」
日本語では句点、中国語では“句号(jùhào)”と言います。
日本語と同じく「文の終わり」に打たれる符号です。
例文
我姓渡边。请多多光照。
中国語の「、(てん)」
日本語では読点、中国語では“顿号(dùn hào)”と言います。
日本語では「文の途中の区切り」に打たれる符号ですが、中国語では違います。
中国語では、「並列」を表す符号です。
例文
我喜欢吃喝茶、咖啡和啤酒。(私はお茶とコーヒーとビールが好きです。)
我去过北京、上海和香港。(私は北京と上海、香港に行ったことがあります。)
中国語の「,(コンマ)」
日本語ではコンマですが、中国語では“逗号(dòuhào)”と言います。
日本語ではあまり使わない符号ですが、中国語ではよく使う符号です。
日本語の「、(てん)」と似た役割で、「間を取る」時に打たれる符号です。
ただ、日本語の「、(てん)」ほど打たないことが多いです。
例文
我跟他問,今天有空吗?(私は彼に聞きました、今日は暇ですか?)
中国語の「?(クエスチョン)」
中国語では“问号(wènhào)”と言います。
「疑問を表す」符号で、日本語と同じ使い方をします。
例文
你好吗?(お元気ですか?)
中国語の「!(ビックリマーク)」
ビックリマークは、中国語で“感叹号(gǎntànhào)”と言います。
日本語と同じ意味ですが、個人的に少しだけ違うと感じる点もあります。
日本語でのメールやSNSなどでは、語尾に「。」が続くと冷たい印象を与えてしまうため、「そうだよ!」という風に「。」の代わりにビックリマークを使う方もいると思います。
中国語では「。」が多く、「!」を使うと、余分な感情が入ることになり、楽しい感情の時は、より楽しく伝わりますが、何でもない文章の時は、怒っているのかと思われたりすることがあります。感情が出るときのエモい使い方です。
例文
啊呀!好厉害!(わあ!めちゃすごいやん!)
中国語の「:(コロン)」
中国語では冒号(màohào)と言います。
よく使われるシーンは、お手紙やメールの宛先(「~さんへ」という書き始めの部分)です。
例えば、「渡部さんへ」を中国語にすると、“渡部先生:”となります。
中国語の手紙やメールの書き始めには、かならず「人名+:」をかきます。
親愛的渡部先生:
それ以外にも、総括するときの前文としても使います。
例えば、「内容は以下の通りです。」は“内容如下:”と書きます。
中国語の「“”(ダブルクオーテーション)」
中国語では、引号(yǐnhào)と言います。
これは日本語で言う、鍵括弧の役割をします。
日本語ではあまりなじみのない符号ですが、中国語では鍵括弧として使うんです。
なので、日本人になじみの深い、この「」←鍵括弧は、中国語では使いません。
「」鍵括弧の中にもう一回鍵括弧を付けたいという場合、中国語では、‘’←このちょんちょんが一つだけの、クオーテーションを使います。
中国語の「《》(二重山括弧)」
中国語では、书名号(shūmínghào)を使います。
これは主に本や音楽などの作品の題名に使います。
这书《一路平安》
繁体字での符号はまた少し違う
今回は簡体字の符号をご説明しましたが、繁体字はまた少し違います。
日本と同じく縦書きですし、繁体字では「」鍵括弧を使いますし、符号の位置が真ん中(「,(コンマ)」も「。(まる)」も右上ではなく真ん中)になります。
最後に
同じ漢字を使う語学でも使い方も意味も大きく違いますよね?
HSKなど試験の際にも筆記で重要となる内容です。知ることで相手とのコミュニケーションUP間違い無いです。
これから中国語の文章を勉強される際は、ぜひ楽しんで使ってみてください^^
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