【2020年版】海外SNSランキング | 人気SNSユーザー数と普及率の違いとは?

スマートフォンが普及し、今や小さい子からお年寄りまでが所持している時代です。スマートフォンの普及率をみると、以前に比べればネットも幅広い年齢層に親しみやすいコンテンツとなったのでないかと思います。

スマートフォンの所持率が高い=ネットをみる機会が多い=SNSの利用者数も多くなるのでは?ということで、日本を含む世界のSNSユーザー数や普及率、その特徴や海外ならではの利用状況も併せて、ランキング形式で調べてみました。

今やSNSは個人のみならず、企業も有効活用していることは言うまでもありません。プロモーションやブランディング、リサーチなど、その用途は様々です。

また、海外ビジネスを行う上でも非常に有効な手法となります。そのため、日本を含む世界各国それぞれのSNS利用状況と、その特徴を理解しておく必要があります。たとえばチャットサービスという軸で見た場合、日本ではLINEがその主流ですが、海外ではWhatsAppやWe Chat、Facebook Messengerなどがその主流であったりと、状況が大きく異なるのです。

そこで、世界で人気のSNSランキングを主軸にそれぞれのSNSの特徴、活用ポイントなどを解説していきます。自社の海外ビジネス成功の助けとするためにも、海外のSNSの事情を把握し、各サービスを有効活用していただければ幸いです。

世界と日本のSNSの違いとは?

日本のSNSユーザー数と普及率

まずは日本におけるSNSの利用状況から見ていきましょう。2017年の時点で国内におけるインターネットユーザーが1億12万人に対して、SNS利用者数は7,216万人でした。

2018年度には7,523万人となっており、2020年末には7,937万人まで増加すると予測されています。2018年度の時点で普及率は75%、今後も年を重ねるごとに伸びていく見込みです。

世界のSNSユーザー数と普及率

次に世界全体のSNS利用状況を見てみましょう。2019年、世界のインターネットユーザー数は43億8,800万人、SNSのユーザー数は34億8,400万人(普及率45%)です。いずれも前年比9%増となっています。

日本の人気SNSユーザー数ランキング

まずは日本で人気のSNSをランキング形式で見てみましょう。

■1位:LINE 8,000万人
■2位:Twitter 4,500万人
■3位:Instagram 3,300万人
■4位:Facebook 2,800万人
■5位:TikTok 950万人
■6位:Pinterest 400万人


各SNSの詳細については次項以降で述べていきますが、日本人ユーザーにとっては納得の結果だと思います。ただ、こういったSNSの人気ランキングも海外ではその限りではなく、日本のSNS事情はガラパゴス化していると見る向きもあることは心に留めておいていただければと思います。

世界の人気SNSユーザー数ランキング

世界で人気のSNSランキング

続いては世界のSNS利用者数ランキングです。

■1位:Facebook 23億7,500万人
■2位:WhatsApp 16億人
■3位:Facebook Messenger 13億人
■4位:WeChat 11億1,200万人
■5位:Instagram 10億人
■6位:QQ 8億2300万人


先述のように、日本で1位のLINEは圏外、2位のTwitterは12位で3億3,000万人と、日本のランキングとは様相が大きく異なることが分かります。

次項からは、今回ランクインしたサービスを中心に、各SNSの特徴や利用者数について解説していきます。

①Facebook

Facebookの特徴

まずはSNSの代表格、Facebook(フェイスブック)です。

近年ではビジネスアカウントの利用も増加中。Facebookページを持てばネット上で検索され、Facebookアカウントを持たない人でも閲覧できるため、認知度向上や問い合わせ増加が期待できます。

また、大きな特徴として、その他のSNSと比べ「匿名性が低い」ことが挙げられます。基本的には実名がアカウントの基本になっているためです。そのため、Facebookが取得しているユーザーデータの精度は高く、ターゲティング広告などの精度の高さにもつながっています。

ただし、EUで施行されたGDPR(= 一般データ保護規則 ※)など、ユーザーデータの利活用化に関しては、様々な課題が出てくることも予測されています。

※GDPR:「General Data Protection Regulation」(日本語訳:一般データ保護規則)の略語。EU域内の個人情報保護を規定する法律として制定。2016年4月27日に採択され、2018年5月25日より適用。これまで個人情報とみなされていなかったCookieなどのデータも対象となり、これらをオンライン上で取得する際にはユーザーの同意が必要になる

現在もSNSとしての地位をキープ

日本国内では10代の利用こそ乏しいものの、30代〜60代では継続的に利用されており、2019年の月間アクティブユーザー数は2,600万人。世界全体では月間アクティブユーザー数23億8,000万人、対前年比8%増。今なお最強SNSといえます。

ユーザー数比較ではインドが世界一で2億7,000万人、2位以降はアメリカ1億9,000万人、インドネシア1億3,000万人、ブラジル1億2,000万人と続きます。

②Twitter

TW

Twitterの特徴

短い文章をメインに、写真や動画なども投稿できる代表的SNS、Twitter(ツイッター)。Instagramなどにはない「リツイート機能」による拡散力が魅力のSNSです。リツイートとは、一言で言えば「引用」で、他人の投稿をワンタッチで紹介することができる機能です。

国別利用者数ランキングは1位がアメリカ・2位が日本

2019年4月、世界の月間アクティブユーザー数は3億3,000万人。2018年から月間アクティブユーザー数が下がったのは気になるところですが、日本での人気は未だ高く、日本語のツイート量は常にトップクラス。

ユーザー数はアメリカが1位で4,900万人、2位日本3,700万人、3位イギリス1,400万人、サウジアラビア1,000万人、トルコ900万人と続き、他のSNSとは異なるランキングです。

Twitterで活用すべきはその拡散力

リツイート機能を有すため強い拡散力を持つTwitterは、大手から中小まで多くの企業がアカウントを持っています。たった1つのツイートがバズることで大きな注目を集めたり、宣伝事項を掲載するだけでなく、企業同士のTwitter上での自由なやりとりが話題を呼ぶケースも見られます。

③LINE

LINEの特徴

無料チャットアプリとして日本で圧倒的シェアを誇るLINE(ライン)。主な利用国は日本、タイ、台湾、インドネシアの4ヵ国となっています。

LINE以外にも海外には様々なチャットツールが

世界の月間アクティブユーザー数2億1,700万人超、上記主要4ヵ国での月間アクティブユーザー数1億6,500万人。日本国内では月間アクティブユーザー数8,000万人、ユーザーの半数以上が40歳以上と報告されています。

なおチャットツールとしてはアメリカならMessenger(Facebook)、中国は規制があって自国のサービスが利用されるためQQ(テンセント(騰訊)QQ)やWeChat(ウィーチャット)、韓国ならKakaoTalk(カカオトーク)とそれぞれメジャーなSNSが異なります。

ビジネスツールとしての活用も

企業がLINEをビジネス活用すれば、ユーザーやファンにメッセージをダイレクトに届けることができます。タイムラインによる不特定多数へのPRから、1対1のトークまで、様々な活用方法があるのが魅力です。

④Instagram

Instagram

Instagramの特徴

「インスタ映え」という言葉とともに一世を風靡した写真共有アプリ、Instagram(インスタグラム)。日米ともに20代30代を中心に利用されています。若年層はラインよりもインスタでコミュニケーションを済ますという人も出てくるほど、浸透しているサービスです。DtoC製品販売用の広告ツールとしても活用が進んでいます。

1日に投稿されるストーリーは5億以上

世界における月間アクティブユーザー数は10億人以上、デイリーアクティブユーザー数5億人以上、1日に投稿されるストーリー(動画)数5億以上、日本国内の月間アクティブアカウント数は2019年3月時点で3,300万人。

海外ではアメリカがユーザー数1億1,000万人でトップ、次いでブラジル7,000万人、インド6,900万人、インドネシア5,900万人となっています。

インフルエンサーマーケティングツールとしての強み

日本では2019年3月末時点で月間アクティブアカウント数3,300万にのぼり、3年半ほどで4倍に伸びています。

若い世代への影響は特に大きく、有名人から一般人まで、Instagramでフォロワーを増やした人がインフルエンサーとして活躍。Instagramをプラットフォームにしたインフルエンサーマーケティングを導入している企業が世界中で数多く存在します。

⑤TikTok

tiktok

TikTokの特徴

中国発のショートムービー動画共有アプリTikTok(ティックトック)。若年層を中心に爆発的な伸びを見せています。2019年の時点で、世界年間ダウンロード数が10億件を突破。

香港からの撤退を計画

香港国家安全維持法の制定・施行を受けて、米国のIT大手各社が香港政府によるユーザーデータ要請への対応停止を発表するなか、中国ByteDance傘下のTikTokが数日中に香港市場からの撤退を計画していることが米国時間7月6日に報じられました。また同日にはMike Pompeo米国務長官が、米政権が同アプリの禁止を検討していることを示唆する発言もされています。

有名グローバル企業もTikTokとコラボ

グローバル展開をする企業もTikTokとコラボしており、15秒と短い動画ながら、GUESSやユニクロといった有名企業と共に様々なコンテンツを配信しています。今後もTikTokをプラットフォームとしたビジネス活用をする企業も増えていくことが予想されます。

⑥WhatsApp

whatsapp

WhatsAppの特徴

アメリカ発、世界でもっとも利用されているチャットアプリといえばこのWhatsApp(ワッツアップ)。LINEと比較すると送信できるものや既読表示、グループ機能などの基本スペックは同じですが、ユーザーとしては「オンライン中なのが相手にわかる(わかってしまう)」というのは大きな差です。

世界最強のチャットアプリとして君臨

世界のアクティブユーザー数は180ヵ国以上15億人にのぼり、インドでは月間アクティブユーザーが4億人を突破しています。

2017年の対人口WhatsApp利用率はサウジアラビア73%、マレーシア68%、ドイツ65%、ブラジルとメキシコ56%、トルコ50%に上りました。すでにヨーロッパではWhatsAppが主軸のチャットツールと言えるでしょう。

欧州の「日常会話」を支えるサービス

世界で300万社がWhatsAppをビジネス利用しているというデータもあります。ビジネスへの活用方法としては、現地でのやりとりはもちろん、LINEと同じくユーザーへのメッセージ送信やカスタマーサポートがメインとなっているようです。

⑦LinkedIn

linkedin

LinkedInの特徴

LinkedIn(リンクトイン)はビジネス特化型のSNS。転職活動や採用、ビジネス上のネットワーク作りのために、世界中で多くの人が活用しています。日本ではまだ浸透過程にありますが、海外では当たり前のように利用されているサービスです。

日本以外での利用率の高さに注目

登録者数は世界で6億3,000万人以上。アメリカでは1億6,000万人、インド5,900万人、中国5,000万人、ブラジル3,700万人、イギリス2,700万人、フランス1,800万人、その他インドネシアでも1,300万人が利用しています。

一方、日本では労働人口から考えれば少ない200万人程度とされています。

グローバル人材確保の必須ツール

海外の会社や外資系企業で働きたい人や、海外の人材を探したい企業にとっては、LinkedInを使うメリットは大きいといえます。メルカリやエクスペディアを始め、LinkedInを利用する企業が続々と増加しています。

⑧Pinterest

pinterest

Pinterestの特徴

アイデアをピン留めするように、ネットで見つけた画像をブックマーク保存できるPinterest(ピンタレスト)。画像をクリックすれば元のサイトに飛ぶことができ、「良いと思ったものを将来のために集めておける」サービスで、この点Instagramとは異なります。

Pinterest利用者の大半が女性

世界の月間アクティブユーザー数は2.5億人20代を中心に利用され、全アクティビティの大多数が女性というのが特徴です。日本での月間アクティブユーザー数は2018年時点で400万人ですが、今後の広がりに期待ができます。

感度の高いユーザーと出会いたい企業にオススメ

画像を基軸に「良い」と思ったものを集めるパーソナルなサービスのため、企業アカウントをつくり、それをフォローしてくれるユーザーがいれば、親和性の高さが期待できます。感度の高いユーザーに情報を発信したいファッション系の企業を中心に、今後はマーケティング利用が拡大していく可能性もあります。

⑨Snapchat

snapchat

Snapchatの特徴

Snapchat(スナップチャット)は海外の若者を中心に人気のメッセージ機能つき写真共有アプリです。とくに被写体の性別や年齢を変えたり、顔の交換、着ぐるみつきの写真が撮れる「フィルター」機能が有名です。相手へ送信した写真は最大10秒で消える気軽さも人気の理由とされています。

アメリカで圧倒的人気を誇るSnapchat

世界のデイリーアクティブユーザー数が1億9,000万人超という驚異的な利用者数を誇るSnapchat。もっとも使われている国のトップはアメリカで9,755万人。次いでフランス2,000万人、イギリス1,815万人と、欧米各国がトップ3に並びます。日本の利用者数は公開されていませんが、認知度、利用者数ともにもう一つといったところです。

前評判を大きく裏切ったSnapchatならではの発想とは?

10代・20代を中心に人気のSnapchatですが、ビジネスへの活用法としては、アメリカのマクドナルドが実施した有料のジオフィルター(位置情報と紐付けた限定のフィルター)利用による店舗への来客促進なども挙げられます。

さらに注目したいのは「消滅する写真サービスなど流行りっこない」との前評判を大きく裏切ったSnapchat独自の発想に基づいたビジネスモデル。世界中で乱立するSNSの中でシェアを獲得するには、そのような既存の価値観を反転させた独自のスタイルこそ重要であるという好例です。

まとめ

以上、世界で最も使われているSNSをデータを元にご紹介しました。国によって浸透しているSNSには差があるものの、今後の飛躍が見込まれるサービスも多数存在します。

本稿では割愛しましたが動画配信サービス「Youtube」に関しても動画配信サービスからライブ配信機能といったチャットサービス意外にも新たな試みに進化するのか、目が離せない状態です。

SNSは、その国に生きる人々の「日常」そのものです。ですから、ビジネス等で海外進出を考える際は世界各地のSNS事情から見える文化の違いなど含め、現地にマッチするSNS戦略を立てていくことが大切です。

一方で最近では誹謗中傷が原因でメディア演者の死去などが取り沙汰されています。益々モラルが問われるSNS。使う側も正しい倫理観を持って情報管理に取り組む必要があります。

どれだけデジタルが普及したAI社会になっても使うのは人間です。ひとりひとりがそれを忘れずに使いこなせる技術と知識を身につけていきましょう^^

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